2012年6月20日水曜日

ラッセルブランド;マンチェスターでダライラマのために司会を務める


Russell Brand comperes for Dalai Lama in Manchester.
16 June 2012, Last updated at 18:24 GMT

チベット教のリーダーによる英国ツアー。マンチェスターにてダライラマのために行われた式典で、なぜかコメディアンのラッセル・ブランドが司会を務めた。

ブランドはダライラマについて、立ち上がり、変化をもたらす世紀の対話人、と紹介。

ダライラマのツアーの目的は、76歳の仏教徒による平和の教えと考え方を若者に広める事である。

ブランドは1989年ノーベル平和賞受賞者と初めて対面し、「すごい」と吐露した。

マンチェスターアリーナに集まった群衆は、このイベントの無料入場券を手に入れた、主に25歳以下の若者である。

ダライラマは客席の群衆に対し、未来は、変化を起こす事が出来る若いあなたたちの手の中にあるのだ、と語りかけた。

“絶対にあきらめない”

「21世紀は君たちに掛っているんだよ」と語りかける。
「私の世代は20世紀を生きた、そしてそれが終わった今、我々の世代はさようならをする準備が出来ている」
「君たちは世の中をより良い形にする主人公なのだから、今世紀に限ってはもっと快適で、もっと平和で平等なものになるとおもう」と述べた。

彼は気付く力、親切さと決断力が達成に必要だが、今の若者はより心を開いていると語った。

対話は暴力的な衝突を防ぐ鍵だ、という。

さらに続く。「私は16歳の時に自由を失い、24歳の時に自分の故郷を失った。今までの50年か60年間、私は多くの困難に立ち向かったが決して希望を失う事はしなかった。希望とは真実に基づき、また道理にも基づくものである。」

ダライラマは、去年の夏、街の暴徒と化したマンチェスターの若者に、どの様なメッセージを送るか、と聞かれた。

彼は、ディビッド・キャメロン首相に宛てて手紙を送り、自身の悲しみを伝えたと述べた。

デモや抗議活動は正当なものだが、暴力行為は絶対に正当なものではない、とダライラマは述べた。

“あごひげ”

イベントの最中、ブランドとダライラマがまるで漫才コンビであるかの様な場面もあった。

ダライラマがブランドのあごひげをおもちゃにして引っ張った時の事。
ブランド「こういう時ってどう返して良いのやら。スルーしておこうか」と返した。

「迫力があるけれども、人当たりが柔らかい。まあ、一日に5回瞑想しているような人ってこんな感じなのかな、とは思っていたけど」。ブランドはダライラマの事をこう例えたりもした。

ブランド 「ヤク中で始まり、今年のヤリチンにも選ばれて。。3回も。。そして今ダライラマの紹介をしてる俺って。面白い旅路を来たもんだな」

ブランドの紹介に対し、ダライラマは「完全に略式」と述べた事に対して、ブランドは「スピリチュアルな技、なんか拾えた?」と返した。

ダライラマ 「君の開放的な部分が素晴らしい返しをするのだね」

コンビの話題は就寝時間の比較に移り、早朝に起床するダライラマの生活スタイルが、あり得ないとするブランドに対し、チベット教のリーダーは「日中は仕事、夜は寝る為にあるんだよ。まあ、君は自分が良い様にすれば良いけどね」と語った。

ブランド 「俺の生活習慣を認めてくれてありがとう」

チベット問題の長期支援者であるコメディアンは、2時間のイベントが終わりに近づいた頃、ダライラマに対する感謝の意を述べた。

ブランド 「強い感動と共に、有益なものに気付いた。俺たちは自分自身の内面を見つめる必要があるね」

ダライラマは、10日間のイギリスツアーの中で、ウェストミンスター大学、ロンドン校の経済学と政治学科、エディンバラのアッシャーホール、ケアードホールのダンディーや、インバネスを身にまとったエデンコート劇団の若者たちと会う予定。

彼はまた、チベット人、ネパール人、モンゴル人の仏教徒居住区、宗教指導者、ウェストミンスターやホリーロード教会の国会議員と会う予定。