2013年6月26日水曜日

企業が関わる動物実験に対する批判


Companies accused over animal tests
21 June 2013


自社製品による健康への利益を実証するために「残酷で不要」な動物実験を実施した疑いが大手食品会社にかけられている。

英国動物実験廃止ユニオン(BUAV)の報告によると、通称「スーパーフード」に対する関心が高まり、その結果ウサギ、ラット、子豚をなどの動物が苦しんでいるという。

報告では、ユニリーバ、ネスレ、ヤクルトを含む大手企業が「胸のむかつく」試験にかかわったと主張し、また動物福祉団体が研究報告書で特定したすべての試験は過去2年間に発表されたものである。

リプトン紅茶の感染と戦う特性の試験を生後一カ月齢の子豚で実験した一件は、ユニリーバが関与している。

96頭を一頭ずつ孤立して収容し、下痢を誘発するEコリという大腸菌の細菌に感染させる前の6日間、紅茶を給餌した。BUAVの報告では8頭の子豚が死亡し、他、複数頭に皮膚の異常と行動上の問題があらわれた。

ヤクルトのヨーグルト飲料を研究する他の実験では、ラットを20時間絶食させた後に、スチール製の管でプロバイオティックス細菌を強制給餌。2時間後、胃に損傷を加えるために塩酸水溶液を無理矢理に給餌した。殺され、解剖される前の一時間、ラットは苦しみの中放置される、と団体は訴える。

ネスレは、ゴジベリー(訳注;ヒマラヤ特定地域原産のクコの実)の抗酸化と抗炎症の特性を調べる三度目の試験を行い、非難を受けている。

ネズミには、ラクト・クコと呼ばれる、ゴジベリーとスキムミルクからつくられる水溶性の粉が与えられる。7日後、結腸疾患を誘発する化学性刺激物をネズミの直腸に直接注入した。殺される前に痛みが原因で食べる事を止めたネズミには強制的にラクト・クコを給餌した、とBUAVは訴える。

BUAVの科学長であるキャティ・テイラー医師は、「有名かつ、なじみのある大手企業がこのような「胸のむかつく」動物実験に関与すると知った一般人はショックを受けるだろう。自社製品の「健康上の利益」の主張をつくり出す努力のために、企業によって動物が苦しめられる事は容認できない。BUAVはすべての最大手食品企業に対して、食料品や成分の試験をするために動物実験を実施する事を直ちに中止し、人道的な代替法もしくは既存のデータを使用するなどの方法に切り替えるように訴えている。」と述べた。

「2011年1月、弊社は紅茶やお茶系飲料における動物実験は全く行っていない」ユニリーバの広報担当者はこう述べる、続けて、「以降、我々はそれを支持しており、恐らく、参照されたこれらの研究は古いものでしょう」と述べた。

ネスレの広報担当者は、「ネスレは、コーヒー、紅茶、シリアル、チョコレートなど、店舗やスーパーマーケットで売られる従来の食品や飲料の開発のための動物実験は行っていない。BUAVが言及しているネスレ研究とは、我々の研究プログラムがIBD(炎症性腸疾患)の管理を補助するための栄養学的アプローチの研究の一部です。これはクローン病や潰瘍性大腸炎などの障害を含む疾病で、これらは難治であり、また臨床的に管理することが難しい。我々は、この病態の動物モデルを使って
新しい栄養成分の抗炎症作用の評価を行った。」と述べた。