Young cannabis
smokers run risk of lower IQ, report claims
By Dominic
Hughes. 28 August 2012 Last updated at 12:35GMT
長年にわたって大麻を吸う若者 重大かつ不可逆的なIQ低下の危険性。研究者の指摘。
ニュージーランドに住む約1000人を対象に行われた研究から得た結果である。
国際チームによって、脳がまだ成長をしている18歳未満のうちに大麻を使用し始めた人が、IQの低下を被っている事が明らかになった。
英国の専門家は、しばしば見られる薬物使用者の低い成績レベルが、この研究により説明できるかもしれない、と述べる。
20年以上に渡り、研究者たちはニュージーランドのDunedinに住むあるグループの生活を追っている。対象者の誰もまだ薬物使用を始めていない幼少期から評価を開始し、38歳までの間に繰り返し面接を行ってきた。
彼らの飲酒やたばこ依存、または他の薬物使用、そして教育を受けた年数なども含めた結果、十代のうちに何年も継続して最低でも週に4回、20代そして中には30代になっても繰り返し大麻を吸うなど使用した人が、IQ低下に苦しんでいる事がわかった。
吸えば吸う程、IQの損失が大きくなる。
青年期から大麻を吸い始めた対象者の多くに、その影響が見られた。
例えば、青年期から大麻使用を開始しその後何年もの間継続し使用した人には、平均8ポイントのIQ低下が明らかになった。そして大麻の摂取量減少、または使用を中止した人は、IQの完全な回復に失敗している。
米国の雑誌 Proceeding
of the National Academy of Sciencesに寄稿する研究者は、“20年以上の間大麻を繰り返し使用した人には、神経心理学的衰弱が見られ、衰退が大きい程に、それだけ頻繁に使用したという事なのです。最終的にはこれらの知見により、脳が重要な成長を遂げる時期である思春期に大麻を使用する事と、神経への悪影響をもたらす事とが一致するという事です。”と明らかにしている。
メンバーの一人である、キングス大学ロンドン精神医学研究所のTerrie Moffitt教授は、この研究が、大麻使用の危険性における我々の理解に、多大な影響をもたらす可能性がある、と言う。
“この研究は素晴らしい科学的成果をもたらした。我々は1000人近い対象者を追跡調査し、対象者が大麻を使用する以前の幼少期に知的能力を試験し、25年後、中には慢性的大麻使用者となった人を含む同じ対象者に、再び試験を行った。対象者は自身の薬物乱用の習慣を包み隠す事が無かったが、それは我々の機密性の保証を信じているからです。そして、1972年から今日に至るまで、96%の対象者が継続して我々の研究に参加している。
特に特別な研究だと言えるのは、大麻は18歳以上の脳に対しては安全だが、18歳未満の脳には危険性が高い、という事に私はかなりの確信を持っているからなのです。“
同精神医学研究所に所属するがこの研究には携わっていないRobin Murray教授は、この研究が感銘を与える素晴らしいものである、と言っている。“Dunedinの研究例は、恐らく世界で一番徹底的に行われた研究であり、したがって、結果はとても良いものだ。一つの研究のみで確信を持つ事は避けるべきだが、私はこの結果を重く受け止めている。多くの医療・症例報告では、大麻使用者の多くは、学習成績、結婚や仕事における成功率が低い傾向にあるとしている。
もちろん若者の間に伝わる言い伝えのようなものだが、大麻を大量に使用する常用者(私の娘はStonersと呼ぶが)が、彼らの能力を大きく失い他の者よりも達成を成し得ずに終わってしまうように見える。この研究は、ではなぜそう見えるのか、という事の説明を与えてくれる。
私は、研究の結果は正しいものであると考える。仮にこれらが明らかになったら、公共教育者は危険性の周知に努めるべきであろう。“
ロンドン大学で、英国協会 精神薬理学のVal Curran教授は、“この結果が示している事は、つまり大量に使用する常用者には、それだけの影響が及ぼされるという事であろう。この事には多くの人が賛成すると思う。これは時たまの使用や一時の気分での使用ではない。” と述べている。
彼女はまた、例えばうつはIQの低さや大麻使用とつながる可能性があるとして、他の原因についても示唆している。