2013年8月25日日曜日

てんかん;基礎 - 全般発作


Epilepsy action Generalized seizures


全般発作のてんかん活動は、患者の両側の脳半球で起こります。全般発作の主なタイプには、強直間代発作、欠神発作、ミオクロニー発作、強直発作、脱力発作があります。

強直間代発作が起きた場合は、床に倒れます。全般発作の中には、てんかん活動が脳のわずかな部分を逃し、よって患者の症状がより限定的になるタイプもあります。例えば、欠神発作の場合は床に倒れません。ミオクロニー発作の場合、体の一部分が痙攣する症状が出て、倒れる事は稀です。

強直間代発作
強直間代発作は、一番一般的かつ良く知られている全般発作です。このタイプの発作には、「強直」段階、そしてそれに続く「間代」段階の二段階があります。

強直段階
患者は意識を失い、起立していた場合は床に倒れるでしょう。全ての筋肉が収縮するため、体は硬くなります。筋肉の収縮によって強制的に肺から空気が押し出されるため、叫ぶかも知れません。呼吸のリズムが変わるため、肺の中の酸素が通常よりも少なくなります。この事により、患者の体内で循環する血液の赤みが減ります。よって肌(特に口の周りと指の爪)の色が青くなります。これを「チアノーゼ」と呼びます。また、頬の内側や舌を噛む事もあります。

間代段階
間代段階は、強直段階の消失後に始まります。筋肉が順々に収縮と弛緩(ゆるむ)をするため、患者の手足は痙攣します。時には、失禁や脱糞をすることもあります。発作を止める事は不可能で、患者の手足にケガを負わせる可能性があるため、押さえつけようとするべきではありません。

強直間代発作の後は
しばらくすると、筋肉が弛緩し全身の力が抜けます。患者は徐々に意識を取り戻しますが、もうろうとなる、または混乱するかも知れません。次第に正常に戻りますが、しばらくの間は何も思い出す事ができないかも知れません。通常は眠気、頭痛、手足の痛みを感じます。回復にかかる時間は患者によって異なります。患者の中には、自分がしていた事にすぐに戻りたがるかも知れません。短時間の睡眠が必要な人、またはしっかりと休息をとる必要がある人もいます。

発作後状態
発作の後の状態を意味します。強直間代発作の後は大変混乱する患者もおり、また、疲労や記憶を喪失する事もあります。これを発作後状態と呼びます。発作後状態は、数分から数日間続く事もあります。

欠神発作
欠神発作の最中の数秒は意識がなくなります。空想をする、または電源を切った状態になります。周囲で起きている事が理解できず、その状態から抜け出す事ができません。

誰もがいつでも空想する事ができるため、欠神を発見する事は非常に困難です。一日の間に数百回の欠神発作を起こす可能性もあり、患者は日々の活動を十分に行う事から遠ざけられるでしょう。また、患者は出来事や細かい情報を見落とすかも知れません。注意や集中の欠落などと誤解される可能性があります。

ミオクロニー発作
ミオクロニー(myoclonic)という言葉は、myo:筋肉と、clonus:痙攣に由来します。従って、ミオクロニー発作では筋肉が痙攣します。

ミオクロニー発作は、時に全身の痙攣を引き起こす事もあります。より一般的には片方、もしくは両腕、そして頭部の痙攣を起こします。外見上ではわかりませんが、発作の最中患者はごく短い時間意識を失っています。

発作が短くても患者にとっては非常にもどかしいものです。例えば、飲み物をこぼすなどの似た様な事が起こるからです。

ミオクロニー発作が一番起こり安い時間は、朝目覚めた直後です。
ミオクロニー発作は、眠りに入る時に起こる痙攣と似ていますが、眠りに入る時に起こる痙攣はてんかんではありません。

強直発作
強直発作ではすべての筋肉が収縮します。体は硬直し、患者は支えが無いと倒れます。強直発作は20秒以内に消失し、寝ている間に起こる事が多いです。

脱力発作(転倒発作、または無動発作)
脱力発作ではすべての筋肉の緊張が失われ、患者は床に大きく倒れます。発作は短時間で終わり、通常患者は直ちに立ち上がる事ができます。また、その後の混乱はありません。

脱力発作が起きた時、患者は通常前方に倒れるため、家具や他の硬いものに頭を打つ危険性があります。脱力発作を頻繁に起こす患者には、更なる安全と予防措置のために、ヘルメットの装着が望ましいでしょう。

終わりに
これまでに、一般的な発作のタイプや、発作が起こる脳の部分について触れて来ました。発作は人によって異なるという事を是非覚えていてください。仮に発作が他の患者のそれと似ていても、彼らの発作の原因が同じである、または同じ治療を受けるべきだという事ではありません。

てんかんについてより詳しく知りたい場合は、かかりつけのてんかん医、てんかん専門看護師やかかりつけ医に相談しましょう。

熱性けいれん
http://www.epilepsy.org.uk/info/seizures/febrile-convulsions

医師は、38度かそれ以上になった体温の事を発熱と定義します。熱性けいれんは6ヶ月から3歳の子供によく見られます。通常これらは強直間代発作ですが、一般的ではないながらも焦点的発作の場合があります。扁桃腺炎や歯が生える時に起こる発熱など、幼少期の病気と関係しています。

熱性けいれんはてんかんではありませんが、熱性けいれんを起こした子供がてんかんに罹患する可能性は、一般の他の子供に比べると高めです。