2012年9月5日水曜日

倫理ガイド ー ペット動物


Ethics guide Animals as pets

動物の飼育は、人に交友関係と多大な幸福感を与えます。また、動物にも愛情のある住処と、恐らくは幸せな一生を与えます。

例えば犬や猫などの動物種の多くの血統には、人間と交友して生きてきた長い歴史があります。これらの動物の生き方から見たら自然な事であり、ペットとして飼育することは道徳的にも良い事です。もちろん、野生環境に馴染めないこれらの動物にそれを強制することは、道徳的に誤りです。

飼い主もなく、殺処分の可能性さえある動物の里親(引き取る)になる事は、明らかに道徳的に良い行いです。

しかし、動物をペットとして飼う事には、倫理的な問題もあります。ペットがきちんと世話をされていない時、またペットとして飼育される事にふさわしくない動物である時にそれは顕著になります。

加えて、他の人や動物に危険な動物を飼育することも、非倫理的です。

ペット飼育における倫理的問題

倫理的に動物をペットとして飼育するためには、動物の生物学的、精神学的の両方が必要とする事を正しく満たしていなければなりません。

ペットの飼育において、道徳的に間違った事の例は以下の通りです;

不適切な環境
²  鳥を小さなかごで飼育する
²  魚を小さな器や水槽で飼育する
²  小さなアパートで大型犬を飼育する
²  動物を長い期間、くさりでつないだままにする

不適切な世話
²  少なすぎる、多すぎる、または相応しくない餌を与える
²  運動不足
²  狭い
²  獣医医療を受けない
²  しつけをしない(良いしつけをすることで、犬はより充実感と幸せを得る事ができます)
²  不十分な交友(中には自分と同じ種の仲間と生活する事を必要とする動物もいます)
²  動物との関わりの時間が不十分
²  断尾など、不自然な獣医医療行為。しかし、動物に有利な場合は除きます(英国では働く犬を除き、断尾は2007 Animal Welfare Actによって違法行為になります)
²  虐待行為、飼育放棄や遺棄(動物を捨てる行為)

不適切な動物
²  野生動物を尊重するという事は、彼らを野生から連れ出さないという事です
²  エキゾチックアニマル(爬虫類や野生動物など愛玩動物以外の種の生き物)のかには、個人で飼育する場合に適切な環境を与える事は極めて困難な種もいます
²  農作業や高い運動能力を求めて改良された動物種は、愛玩目的や狭いアパートなどで飼育するべきではありません
²  闘争のために改良された動物種は飼育させるべきではありません

過剰な繁殖

²  ペット向きとされる動物の中には、その特徴をより強調する目的で過剰な繁殖が行われ、それにより苦痛や不快感に苦しみます
²  ペット向きとさせる動物の中には、過剰な繁殖が行われ過ぎた結果、遺伝的欠損や病気の大きな危険性を抱えています

2009年、英国のケンネルクラブは、英国における血統犬のための新しい繁殖規定を発表しました。これは、血族の近い個体同士の繁殖によって起こる健康不良から守るためのものです。

これは、何年もかけて行われる繁殖の結果、多くの血統犬が健康不良に苦しんでいる事を取り上げた、“Pedigree Dogs Exposed”というBBCのドキュメンタリー番組によって、遺伝的病気の懸念が浮上した事を受けるものです。

悪用する

²  動物を用いてお金を稼ぐ、または寄付を得たりすることは、動物の悪用に当たり、その権利を侵害します
²  繁殖場から動物を購入する事は、他人による動物の悪用の手助けをすることになります
²  犯罪に動物を用いる事は、悪用になります

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