2012年9月2日日曜日

英国経済にはインフラへの刺激が求められる BBCより


UK economy needs infrastructure stimulus, says BBC
30 August 2012 Last updated at 23:03 GMT

政府によるインフラ支出計画に対し、英国商工会議所は2012年の英国GDP0.4%まで縮小される予測であると発表

BBCはまた、2013年度の予想を1.9%から1.2%の成長とした。

産業体は、EU地域の危機と、食糧・石油価格の急激な高騰が継続した脅威を与えた、と述べる。

BBCは、事業の銀行や、イングランド銀行による小規模企業への資金貸出の協力など、その他の成長促進策を支持した。しかし、George Osborne宰相は進んで援助金、国家年金と公務員に対する削減を行うべきだとし、経済市場への信頼性の保持の為に必要である、とする。

「決定的な破断」

“首相が確固たる財政計画に委ねられている事を実証する限り、適度な財政刺激策は一貫して強力な市場の信頼性を維持するであろう。” BBCの主席経済評論家であるDavid Kernは、最新の英国経済・四半期予想でこう述べている。

彼は、その他の政府予算が継続して膨らむ中で、Osborne氏の努力は今日まで“大幅な投資の削減に頼り過ぎた”と述べる。

彼は、成長率を上げるために、政府借入で融資された “大規模で、熟考されたインフラ計画” を提唱する。

Brendan Barber書記長によると、BBCの発表は “財務省筋からの決定的な遮断” を記録した。“今や政府の戦略は失敗であったという事への賛同者は増えており、緊縮を緩めて成長率と就職に投資が行われるか否かの瀬戸際である。”と述べる。

財務省の広報は、政府は “経済が動き続けるために全てをやりつくしている” と言う。また、英国の主要インフラ計画や、イングランド銀行が住宅ローンの借り手や企業への貸付を行う銀行への支援を行う投資制度の為の資金計画を引用した。

逃した目標

BBCは、この先一年で公共部門の失業者率を最大0.8%上昇させるという予測の報告をした。また、予算責任局は、2016-17年までに政府の構造的財政赤字を解消するというOsborne氏の目標は達成できない、という事が確証されるであろうと予測する。

弱い成長の見通しのお陰で、 “仕事を終える為には、さらに2-3年をついやすだろう” 。

つい3か月前、BBCは今年の成長率が0.1%をひねり出すと期待していた。しかし、ONS(国家統計局)から発表された今年の第二四半期予想の弱い成長率に照らし、見通しを打ちすえる、と言う。

この決定は、木曜日に発表した予想で0.3%縮小の下方修正を行ったCBIなどにも反響され、同様の動きを見せている。

それにもかかわらず、BBCはONSの経済成長率は悲観的過ぎで、同時期に見る楽観視された求職と企業の調査データとの重複を考え、上方修正することも可能であると示唆する。

どちらにしろ、EU地域の脆弱な成長率と高騰する石油と食糧(特に近年起こるアメリカの干ばつによるトウモロコシの価格の急激な上昇)が、BBCによる来年度の予測を減らす要因となっている。

食糧と燃料費の高騰にも関わらず、インフラは2.5%周辺の安定を期待されている。

BBCによると、イングランド銀行が2014年上旬まで、現在の過去最低の低金利0.5%を維持し、500億ポンドから4250億ポンドでの英国の政府債務の購入(QE、もしくは量的緩和)を行う事が期待される。

業界団体は、QEの追加ではなく、中小企業の債務購入など、経済を後押しする銀行による型破りな手法を見る事が良いのではないか、と述べている。